歌声合成新サービス 「Symphoneme(シンフォニーム)」ってなんか…怪しくない?

はじめに

こんにちは、いやお久しぶりです。浜野実です。

2022年8月9日、ある新しいサービスが発表されましたね。

その名は「Symphoneme(シンフォニーム)」。

PRTIMESに出稿されたプレスリリースでは、こう謳っています。

 

テクノブレイブ株式会社(東京都千代田区代表取締役:西村 陽一)は、音声合成技術を駆使した

歌声合成AIクラウドサービス『Symphoneme-S』(シンフォーニーム エス)を、

2022年8月17日よりサービス開始することを発表いたします。

 

 


 

prtimes.jp



これを読む限り、「Symphoneme」というのはメディアミックス企画の総称のようです。

そして、コアとなる歌声合成サービスが「Symphoneme-S」(シンフォーニーム エス)という名前になるようですね。

プレスリリースの続きを読みましょう。

◆歌声合成AIクラウドサービス『Symphoneme-S』(シンフォーニーム エス)について

『Symphoneme-S』はMusicXMLファイルをアップロードし、クラウド上にある複数のAIキャラクターから

好きな声を指定して、MusicXMLファイルの通りに合成する(歌う)ことができます。

合成したものはWAVファイルとして一時保存され、ダウンロードすることができるので、

その後はご自身のDAW 等で歌声WAVファイルとBGMをミックスしてご活用ください。

なお、アップロードするMusicXMLファイルの音階と歌詞については、

必ず著作権侵害していないファイルのみをご利用ください。

 

 

 

とのことです。

これだけを読むと、

クラウドを利用し、キャラクターデザインが最初から明示されている歌声合成」

のようです。

これですと、イメージとしては

「歌のCoeFont」

とか、

クラウドのNEUTRINO」

とか、

「Sinsy的なやつ」

という感じでしょうか。これだけ見れば、「新しい勢力が来るなんて景気が良い話じゃん」と思うでしょう。

しかし、きれいに飾られた公式サイトにある規約をよく読むと、

「これは本当に安全かな?」

という項目がポロポロと出てくるのです。今回はこの項目について紹介します。

規約を読んでみると…

1-4.本サービスで合成された音声データを配布、送信、その他の方法で公開する際には、営利、非営利問わず、またその方法や媒体を問わず、一般人をして容易に認識できる箇所に「© Symphoneme」とクレジット表示しなければなりません。

NEUTRINOなどと比べ極端に厳しいルールがすぐ出てきました。営利/非営利を問わずクレジット表示の具体的な強制をさせるというのは珍しいように思います。
クレジット表記はクラウド音声合成(喋り声)サービスで先行するCoeFontでも促される仕様になっていることもあり、「クレジット表記を促す」ということそのものは異常ではないと私も考えています。しかし、「〜しなければならない」という「強制」となると、違和感や圧力を覚えるのです。強制より先に、「紹介したくなる品質」を提供することを重視していただきたいのですが、この文面からその香りはすでにしなくなっています。

 

1-6.許諾の要否に関する例を以下に示します。

・年商351万円の法人が本サービスの音源を利用した音源をサブスク配信 → 要申請

・年商100億円の法人がイベントのBGMに本サービスの音源を利用 → 要申請

・年商349万円の音楽系個人事業主が本サービスの音源を利用した音源販売 → 無償利用可

・年商400万円の音楽活動を趣味としているIT系会社員が本サービスのM3音源を趣味の一環として販売や宣伝動画に利用 → 無償利用可

・年商351万円の音楽活動を主としない個人事業主による本サービスに関する投稿動画、または配信中の音源利用 → 無償利用可

 

次に許諾の要否に関する規約ですが、年商が細かく指定されているのも疑問です。なぜ、351万円や349万円などキリの悪い数字を使うのでしょうか。この分け方であれば、素直に350万円を基準にしたほうが自然に思えます。また、この情報では、個人を特定しようと思えばできてしまうのではと思います。

Symphoneme運営は、ユーザに対して年収という重要な個人情報を晒すよう求めてこようとしているわけなのですが、「そこまで要求するけど、本当に貴社に教えて大丈夫なの?」という不安が湧いてきます。

 

読むにつれ、まだたくさん問題が出てきます。

 

2-1.著作権が許諾されていないファイルのアップロードまたは音声合成

著作権が許諾されていないファイルでの音声合成という表現は、要するに他者の作品の「カバー」全般を指していると思われます。

確かにカバー抜きの完全オリジナル曲をすぐ用意できるユーザも存在しますが、それを規約で強制されるとなると、やはり他サービスに比べ格段に敷居が高いと言わざるを得ません。

敷居を高くする方針を貫くというのならそれはそれで受け入れる他はありませんが、「作曲や作詞の技術はそこまでないが触ってみたい」層を神経質に振り落としている点に違和感を覚えます。おそらく、初心者がこの規約にきちんと従ってSymphonemeを利用するとするなら、

著作権の切れた童謡や民謡でしか利用できない

ということが起きます。それを

「合成したものはWAVファイルとして一時保存され、ダウンロードすることができるのでその後はご自身のDAW等で歌声WAVファイルとBGMをミックスしてご活用ください」

 

 

と言われても、実行するユーザーがどれほどいるのかあまりにも不明瞭なのです。しかしこれをクリアしなければ即規約違反になってしまうと、この項目は示しています。

もちろん著作権は大切にすべき権利であり、他者の作品をカバーした際は然るべき対価を払うべきであると私も考えています。しかし、この、最初から、言わば「完全オリジナルか童謡しか受け付けない」というスタンスでメディアミックスするまでのプロジェクトに持って行けるのか甚だ疑問です。

気持ちは分かりますが、アプローチが違うのではないかというのが私の意見です。せめて、音声合成前の規約の(読まない人がいるかもしれない)文章で済ますのではなく、合成結果をローカルにダウンロードする際に促すのが一応の筋なのではないかと思います。

2-2.当社サーバーに負荷をかけるアクセスまたは利用。不正アクセス

不正アクセスはともかくとして、何をもって「負荷をかけるアクセス」と見做すのか、その基準について定義がされていません。どれくらいのアクセス数ならば負荷になるのでしょうか。数値で表現できなくとも、「サービスの続行に影響が出るレベル」など、書き方は色々あるはずです。規約と呼ぶにはあまりにも粗い文章です。

2-3.反社会勢力、それに関連する組織、またはその構成員による利用。

2-4.営利目的での無断利用。

2-5.犯罪に関連する目的による利用。

2―6.公序良俗に反する、または社会通念上著しく不適応と判断されうる目的による利用。

 

このあたりは模範的であり、大きな問題はないように思います。

「規約」としてさらに怪しくなるのはこの後です。

 

2-7.他社の権利を侵害する、または侵害しうる態様での利用。

なぜ「会社」のみを対象としているのでしょうか。前後の文脈からすると「他者」と書こうとしたものなのではないかと推察できます。要するに、誤字脱字かもしれないということ。規約でチェックミスというのは致命的ではないでしょうか。

2-8.当社サーバーまたは本サービスへの不正アクセス

どうやって不正アクセスを検知するのかという基準が抜けていて、このままでは効力がありません。また、2-2で「不正アクセス」へ同じ言及をしたばかりです。何故同じことを2回も書く必要があるのでしょう?おそらくこれも「チェックミス」でしょう。

この記載一つで、利用規約について作るだけして確認を怠っているのではないか?」という疑念が湧きました。このまま運営していき、メディアミックス展開ができたとしても、最初から規約の重複などの初歩的なミスに気付くことができないほど運営が不安定なら、遠からずどこかで破綻してしまうのではないかと思います。

 

規約以外でも怪しいかもしれない

規約を突っついた時点で不安になるSymphoneme。しかし、ある内情を知る人物によれば、プロジェクトチーム内はさらに混沌を極めていると言います。
簡単にまとめるとこうなります。

  • プロジェクト会議にも関わらず開発者が出入り禁止や発言禁止にされてい(※後にその人物は退職)
  • 現在の技術構成では、クラウドベースとは呼べない
  • 特許申請した内容に未実装の機能が含まれている
  • 現バージョンのVer.0.76は開発者がテクノブレイブ社に最初に提出したものそのままである
  • 基本的に身内での運営であり、ボイスソース(中の人)も社員や社員の妻で構成
  • 商用利用の例として出てくる「年収400万でM3に参加するのが趣味の人」も社員の一人のことそのまま
  • 一部のキャラがComming Soon表記になっているのは、中の人が決まらなかったため
  • “東北三姉妹”や、他声優事務所とも打ち合わせをしたがどちらも先方に拒否された
  • キャラクターのイラストに他作品のイラストからのトレースらしき跡が指摘されつつある(フォトバッシュならともかく)

一体どうしたらこうなってしまうのか。Symphoneme運営、またテクノブレイブ社の体制がどうなっているのか、不安でなりません。

氏によれば、「現在は開発者自身が所属を離れているため、システムの改良自体できるか怪しい」との話でした。もしそれが本当だとして、そんな状況でサービスインしてどのようにしていくつもりなのか、もはや何も分かりません。

せっかくやるなら「推せる」コンテンツとして仕上げてほしい

音声合成の界隈は、動画コンテンツの大量流通によってかつてない活気を見せています。その中に新たな選択肢が増えることは、本来であればとても良い、楽しいことです。しかし、その流行りの上っ面だけをかすめるような、「商売のためにとりあえず流行ってるからやる」というスタンスで始められるなら、それは歓迎できないというのが私の意見です。

最低限、規約を整えたり、先に羅列したような評判が出ないような(これは「そもそも出現してしまわないような」という意味です)環境を構築してからサービスインしていただきたいです。

 

β版サービスインまであと1日。どうなるか、見守りたいと思います。

きっとすぐ、自然と答えが出るでしょう。

 

 

 

結局、ROSAプロジェクトはどうすればいいんだろう?~あるCeVIOファンが考える方向性~

ごあいさつ

 

みなさんこんにちは、こんばんは。浜野実です。

先日の記事

 

hamad-tentative.hatenablog.com

 

が予想以上の反響をいただきまして、今も驚いているのが正直なところです。

拙く長い文章を公開当日の時点で300人近くの方に読んでいただきましたことに、申し訳なさ半分と感謝半分を感じています。話題が話題ですから「感謝」は本来おかしいのですが、私が数日間燻らせてきたROSAプロジェクトへの複雑な思いを多くの方にくみ取っていただけたということに対して「感謝」という言葉を当てさせていただきたいと思います。改めて感謝いたします。

本当にうれしかったことは、CULファンの方とCeVIOファンの方の両方からのリアクションを見ることができたことです。私はROSAプロジェクトの問題点の一つに「ファン層の隔絶があること」があると考えているのですが、それらのリアクションでは、

「CULファンの方にCeVIO AIトークを知ってもらうには…」

「CULを知らない人にROSAちゃんを知ってもらうには…」

と、図らずも互いの界隈が歩み寄らんとする論調が出てきていました。そのことが、とても嬉しかったです。単純に自然発生したものかもしれませんが、もしあの記事がその議論のきっかけとしてお役に立てていたのなら、やはり、こんなにうれしいことはありません。ブログを始めて日が浅く、あの記事もすでに2回も追記をしてしまっている有様ですが、それでも声を上げて、公開してよかったです。

そういうわけで、今回は、いちCeVIOファンという私の立場を使いつつ、「どうやったらROSAをより推せる存在にできるか」について考えていきたいと思います。

前回以上に長く拙くなってしまうかもしれませんが、しばしお付き合いくだされば幸いです。

 

 

CeVIOファンから見た今のROSAについて

情報を整理してみる

 

現在の時点で出ているROSAの情報を、「CeVIOの新規音源」として削り出し、箇条書きしてみます。

  • 15歳の高校1年生という設定の女の子の声
  • 中の人はオーディションで選ばれた人
  • 英語展開も予定している
  • CULという名前の姉がいる設定がある
  • ソングライブラリも作るけどCeVIOではない(Synthesizer V AI)

 

かなりすっきりしましたが、これが多分ROSAの「」なのではないかと思います。

整理してみたら…

これだけ見ると、

「英語展開」

「ソングがSynthesizer V」

という点で、今度リリースされるCeVIO版弦巻マキに近い要素を持っているように見えました。そして私は数日前ですが、弦巻マキのトレーラーを見てこう思いました。

「なるほどー、ROSAちゃんもこういう感じなのかなあ」と。

しかし、そうやって競合のソフトに代替性を見出そうとするのは大問題です。

弦巻マキは弦巻マキであって、ROSAではありません。ROSAの代わりになるものはありません。

それでも、弦巻マキのトレーラーを見てROSAの想像をしてしまったのにはいちおうの理由が思いつきます。

実際のソフトとしてのROSAの声をまだ聴いたことがないからです。

もっと言います。「CeVIO AI トーク ROSA」の音声はまだ出ていないのです。

よく考えたら、デモ版もありません

こう来られると、やはり出資にためらいが出てきてしまいます。だって、どういう声が届くかわからないのですから。

 

推していくために今いちばん欲しいもの

私がROSAを推していくために今いちばん欲しいもの。それは

合成音声としてのROSAの声

です。

これは「楽しみにしている」という意味でもありますが、「ないと困る」という焦りの方が強いです。

現時点で公開されている音声

 現在(2021/06/13)の時点で公開されているROSA関連の音声は、2つあります。

Ⅰつ目は中の人・しらゆき氏の自己紹介動画です。

youtu.be

2つ目はそのしらゆき氏によるオーディション時の音声。

これはクラファンページの中ほどにリンクがあるのでクラファンページごと貼ります。

greenfunding.jp

 

2つ出てはいますが、どちらもしらゆき氏の生の音声です。確かに、中の人の声の様子を知ることができることは良いことだと思います。雰囲気すらわからないよりかは、ずっと良いことだと思います。しかし、この声がCeVIOのエンジンを通した時にどうなるか。CeVIOファンとしては早くそれが知りたいというのが正直な気持ちです。

もしかしたら、運営側はそれを見越して焦らしているのかもしれません。しかし、クラファンの残り日数が渋い中、音声デモのひとつもないのは厳しいと感じてしまいます。予算的に出すのが厳しいなど、どうにもならない理由があるのかもしれません。それでも、700万円の支援を目指すプロジェクトであるならば、何かしら合成音声のROSAを提示して欲しいなと思います。

私がデモ音源の提示にこだわるワケ

私がデモ音源の提示にこだわるのには理由があります。それは

「CeVIO AIの喋り方はクセが強い」

からです。

私は「OИE(おね) TALK - ARIA ON THE PRANETES-(以下:OИE)」と「小春六花」を所有していますが、同じようには全く読んでくれません。それがCeVIOの味であり面白いところであると私は解釈していますが、そうでない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。それくらい、クセの強い発話をします。

せっかくですので、拙い編集(というかただの画面収録)で申し訳ないのですが、その「発話のクセ」を感じ取っていただきたいと思います。

これもまたせっかくの機会ですので、原稿はヒロトP氏によるROSAオーディションの際の台本とします。

CeVIO AIは感情パラメータや話速、声の高さなど調声の幅が広いのがウリですが、調声してしまったら比較ができなくなってしまうことから、「パラメータは全てデフォルト設定、音声無加工」でお送りします。アクセントもそのままです。

ROSAが手元に来たら、たくさん調声をしてあげたいですが、今は我慢です。

それではいきましょう。まずはOИE。

youtu.be

そして、こちらが小春六花です。

youtu.be

 

「…」による空気感の表現はあまり得意ではないようでエモーショナルな要素の全くない展開を見せていますが、それは置いていただくとして、それぞれの音源で少し詰まるところが異なっていたりするのが分かるかと思います。CeVIO AI トーク音源の発話が皆素晴らしくスムーズかというと、そういうわけではないのです。そうであるので、ROSAという音源は、しらゆき氏の生の音声とは少々異なる様子を示すであろうということを頭の片隅に置いておいていただきたいと思います。それでも、調整次第で表現豊かな発話をしてくれますので、そこはCeVIO AIを触ったことがない方にも安心していただきたいなと思っています。

参考の情報として、まずOИEはCeVIO AIの前身にあたる「CeVIO Creative Studio」版音源を制作する際に収録された音声データを使ってAI化されたものだそうです(この件についてはARIA STATIONというOИEやIA(いあ)たちのYouTube番組で言及されていました。この回のどこかです)。

そして小春六花に関してはCeVIO AI向けに新録された音声を利用しているそうです(※小春六花プロジェクトに関してあったことは合成音声ファンの方はご存知かと思いますので、この記事では割愛させていただきます。)。

それを踏まえると、これは私の完全な推測ですが、ROSAに関してはCeVIO AI用新録ということで、小春六花っぽいクセが出るのかなあと思っています。小春六花はクセこそ強いものの感情パラメータの効きがとても良いので、触っていてとても楽しい音源です。ROSAもそうだったらいいなと思います。しかし、デモが出ていない以上何もわかりません。公式には、早急にデモ音声を公開して、「使ってみた感じ」を伝えてほしいと思います。そうすれば、ROSAを自分のライブラリに迎え入れる想像も膨らみますし、良いことは多いと思います。

 CeVIO音源として推し続けていくために、できるなら同時に望むもの

「ROSA=しらゆき」からの脱却。

厳しいことですが、ROSAがCeVIO AI トークの新しい仲間になるためには必要なことであると私は考えています。

元々、「中の人がキャラクターのコスプレも担当する」という条件が企画に含まれていますし、これはそれに反していると思われる方もいらっしゃるでしょう。「お前はしらゆきさんが嫌いなのか?」と思う方もいらっしゃるでしょう。それは誤解です。しらゆき氏のことはこの企画で知りましたが、彼女の活動には興味深いものを感じています。むしろ、それ故に「しらゆき=ROSA」「ROSA=しらゆき」のままでいてほしくないと考えています。せめて、

「ROSA≒しらゆき」

でいてほしいと考えています。

というのも、ROSAはしらゆき氏そのものではないからです。ROSAはROSAだからです。今回のソフトだって、作られるのは「CeVIO AI トーク ROSA」なのであって、「CeVIO AI トーク しらゆき」ではないからです(もし出たらそれはそれで興味はあります)。

私には、しらゆき氏はしらゆき氏、ROSAはROSAで独立した存在でいて欲しいという願いがあります。なぜならば、しらゆき氏にはしらゆき氏の物語があり、ROSAにはROSAの物語が紡がれていくはずだからです。その両方をクラファン、そしてその後のコミュニティから感じ取っていきたいというのは、欲張りなのでしょうか。私にはそうは思えないのです。ROSAを「ひとりの」キャラクターとして迎え入れるためには、一旦中の人から独立した存在になっていて欲しいと、私はそう考えています。

それには公式Twitter

twitter.com

がよく機能していると思います。そう、その勢いで、声も出して欲しいのです。

もうひとつ:「元気でやんちゃ」なROSAを見せてほしい

そもそもの話なのですが、ROSAに与えられた個性として、

「元気でやんちゃな女の子」

というものがあります。その「元気でやんちゃ」な要素が、まだよく見えてきていないように思うのです。

先のオーディションの台本でも、シチュエーションとしてはこのようなものだったと思います。

幼くして何か苦しい境遇に置かれ女子修道院で育てられてきた独りぼっちのROSAが、美しい赤髪の少女に出会う。そしてその少女はROSAに、「自分はあなたの姉なのだ」という。ROSAは驚くが、明るく受け入れる。そしてこう言う。「おかえり!お姉ちゃん」と。

ROSAが明るい子であることがだいぶ伝わってくる台本だなという印象を持ちました。個人的には好きでした。

ただ、「修道院で育てられてきて姉を知らなかった」という重めの要素が来ることで、「やんちゃ」さを発揮する部分があまり多くないという印象も持ちました。私としましては、もっとやんちゃなROSAを聴いてみたいです。

今までリリースされてきたCeVIO AI トークの音源の中で、明確に奔放でやんちゃなイメージの音源というのは、まだ出ていないと思います。全て買いそろえたわけではないので偉そうなことは言えませんが、今のところなんだかんだ言って大人しい、まじめな子が多いです。そこにもっとやんちゃな、ハジケた子が来るかもしれないと考えたら、CeVIOファンとしたら「これは面白くなってきたぞ」と、そう思います。

 

まとめ

序盤でやりましたように、今度は私が長々と書いてきたこの原稿を削り出しで箇条書きにしましょう。

  1. 合成音声としてのROSAを聴かせてほしい
  2. CeVIO AIはクセがあるので早くデモ音声が欲しい
  3. しらゆき氏とROSAはそれぞれ独立、自立した存在であってほしい
  4. 「やんちゃなROSA」をもっと知りたい

まず1.と2.について。どうしてもデモ音声が、CeVIOでの声の情報が欲しいんです。公式の方には、これはできるだけ早く、短くても構いませんので実現させていただきたいです。

そして3.について。これは強く書いてしまいましたが、正直な思いです。ROSAは、せっかく設定や姿のある存在です。「中の人ありき」の子ではないと私は信じています。そして、しらゆき氏の今後の活動も、「ROSAの中の人」だけにとどまることなく、これからも新しい表現を作り出していけるような、そんな関係性であってほしいと思います。

最後に4.です。これは公式サイドも公式Twitterで頑張っているところではありますが、声でも聞きたいところです。これに関しては最悪、合成のデモ音声でなくても構いません。素人の案ですので恥ずかしいですが、例えば「しらゆき氏によるROSAとしての自己紹介動画」などが思いつきます。

総じて言いたいことは、

やんちゃでかわいい"妹"としてのROSAを、私にももっと愛させてください。

ということです。

そのために、私が触れ合える、CeVIO AIとしてのROSAをもっと教えてください。

 

おわりに

懲りずに長々と書いてしまいました(6000字くらいいってしまいました)。長すぎですね。ごめんなさい。

ROSAプロジェクトの進捗は今も渋い現状がありますが、ROSAを「音源になるかもしれなかった子」として記憶していくことになる未来は、想像したくありません。

そんなわけで、今回は、CeVIOファンでビジネス素人無職の私がわかる範囲内での『ROSAプロジェクトに今欲しいもの』について、書かせていただきました。

大きな議論になんてならなくても、「こんなことを思っている人間がいるよ」と伝わったなら嬉しいです。

最後に、改めて、ROSAプロジェクトのクラファンページのリンクを置きます。

greenfunding.jp

ここまで読んでいただき、またお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

先日に続きこれと、慣れないブログにちょっと(勝手に)疲れてしまったので、しばらく静かになってしまうと思いますが、よろしければまたよろしくおねがいいたします。

それでは。

 

ROSAちゃんのCeVIO AIトーククラファンに投資したいけどもどかしい話(辛口)

 

あいさつ、記事の概要

みなさんこんにちは、こんばんは。浜野実です。
最近私はMOSのExcel2016Expertに合格したのに浮かれていますが、ちゃんとWordも勉強しています。試験はもうしばらく先になりそうですが、Excelよりは見てわかりやすいように感じています。この勢いを保ちながら簡単に行けちゃうんじゃないかなー、なんて思いつつも、気を引き締めて頑張ります。
そんな今日は人によってはモヤモヤしてしまうお話です(ごめんなさい…)。
あるクラウドファンディングを紹介しつつ、それなのにそのクラウドファンディングにケチをつけながら改善案を提言するという、タチの悪いツンデレみたいなお話になります。お付き合いくだされば幸いです。 

前置き:音声合成ソフトって

みなさんは「音声合成ソフト」についてご存知ですか?
ボーカロイド?」「わかった!ゆっくり!」などなど、色々出てくると思いますが、最近台頭してきたソフト群があります。それが

  • A.I. VOICE(えーあいぼいす。喋り声合成)
  • CeVIO AI(ちぇびおえーあい。喋り、歌声合成。ライブラリによります)
  • Synthesizer V(しんせさいざーぶい。歌声合成)

です。
特に、CeVIO AIとSynthesizer Vでは深層学習を使った音声合成をウリにしていて、旧世代版とは一線を画すような自然な声を作ってくれます。A.I. VOICEはAIは使っていないものの、豊富なデータと確かな品質のエンジンでかなり自然な話し声を作ってくれます(※発売元のエーアイ社はVOICEROIDのエンジン部分を開発している会社です)。
どれも最近新しいライブラリ(声)が立て続けに出ていますので、追うなら今、という感じです。
私は

A.I. VOICEは「伊織弓鶴」、
CeVIO AIは「小春六花」(トーク)と「OИE TALK -ARIA ON THE PLANETES-」(トーク)、
Synthesizer Vは「小春六花」(スタンダード/AI版、ソングはこちらで出てます)、「Saki」(スタンダード/AI版)
を所有しています。

悲しい話ですが、これらは全部無職になってから買った分です(離職前に買ったのは全てCeVIO CS7の音源)。その割には結構買ってますね。そりゃお金がなくなるわけですが、それだけ魅力的であるとも言えます。実際、買って後悔したことは全くありません。

ROSAクラファンのすごくかいつまんだ概要

さて、そんな次世代型音声合成ライブラリですが、今、あるクラウドファンディングが行われています。
CeVIO AIトークで喋り、Synthesizer V AIで歌うライブラリを作る、それも最終的には日本語と英語の両方のライブラリを作る、という大きなプロジェクトです。
今回作られる子の名前は「ROSA(ロサ)」。明るくてやんちゃな15歳、高校1年生の女の子なのだそうです。

「中の人」も公表されていて、「しらゆき」さんという、元声優、今は女優志望、コスプレにも精通しているサブカルをいい意味で凝縮したような経歴の方が務めるそうです。
今は第一弾の「日本語版CeVIO AI トークライブラリを作るプロジェクト」が行われています(2021/06/30まで。)

greenfunding.jp

最近公式のTwitterが開設され、ROSAが本当に運営しているかのような奔放なコミュニケーションを展開しています。応援の言葉にも、ネガティブな意見にも積極的に反応します。
そんな中”彼女”には悪いのですが、少し辛口な懸念点(というか、モヤモヤしているところ)をお話してみたいなというのがこの記事の趣旨です。

私の感じた懸念点

①:リターンの額が極端では?


今回のクラファンでは、最低金額のプランで500円のものが用意されています。これは気軽に投資できるクラファンの定番的なものに見えます。
問題はその先。その次が5,000円。桁がひとつ増えてしまいます。そしてその次が30,000円で、60,000円、200,000円と続いていきます。

正直、どうなるかわからない新規音源に、まだいくらなんでもこれは高過ぎる。価格設定が極端です。
500円と5,000円の間、例えば1,500円、3,000円くらいの何かがあれば、「よく知らないけどこのくらいまでなら出せるかな」という「よく知らないけど気にはなっている積極的な新規層」をもっと取り込めたのではないかと思います。公式Twitterのフォロワー数に対して支援者数が少ない(少なすぎる)のは、このあたりも関係しているのではないかと邪推してしまいました。

「500円でもたくさん支援が来ればチリツモでなんとかなるだろう」という考え方もできるかもしれません。しかし、500円の次に5,000円を配置した時点で、なんとなくプロジェクトを支援する上でハードルを置いてしまったように見えて仕方がないのです。

それはすごく勿体ないことですが、クラファンというのは「前までの支援者にとって不利になるリターンを途中から追加してはいけない」という決まりがあるので(少なくともCAMPFIREはそうでした)(06/13追記、要訂正)、もうどうにもできない問題なのかもしれません。どうこう言ってももう遅く、このまま突っ走るしかないのでしょう。この点は次回あるであろう、多分Synthesizer V AIライブラリと思われるプロジェクトの際に改善していただきたいところです。

 

②蔓延する「内輪感」

前提:ボーカロイド「CUL」

このクラファンでは、「CUL(カル)の妹ROSA」という表現がよく出てきます。しかし、私はCULを全く知りません。そこで軽く調べてみました。簡単にまとめるとこうです。

VOCALOID3の「CUL」は、2011年12月にインターネット社より発売された女声ライブラリで、テレビ番組の企画で誕生し、中の人は喜多村英梨さん。プロデューサーはヒロトPで、それはROSAと共通。

本文に戻ります。


つまり、このROSAプロジェクトは、元々10年も前のプロジェクトの、言わば「続編」という前提があるわけです。
それは元々のプロジェクトを知っている人には大歓喜の案件でしょう。そりゃそうです、10年の時を経て新しいキャラ、それもかわいい末妹が出てくるんですから。こんなに幸せなことはないでしょう。

しかし、私のようなその前提をよく知らない新規の合成音声ファンの人間には、運営には申し訳ないと思いつつもいまいちピンと来ない。その「知っている人たち」の歓喜は投資、支援につながると思うけれど、その歓喜、熱気を私は共有することができない。だからついていけずに、「古参の詳しい人が支援してるし別に支援しなくてもいいか」と思ってしまうというわけです。そしてこれは推測に過ぎないですが、この感じでは私のような「よく分からなくて離れる人」の方が支援者よりもかなり上回っていないか?と思ってしまうのです。

今必要なのは、「CULの妹」でプッシュするよりも、「CeVIO AIの新規音源」としてプッシュすることだと思います。「CULというお姉ちゃんがいる」という設定、関係性は、確かにROSAという女の子を愛する、解釈していく上で貴重な情報であると思います。しかし、今CeVIO AIやSynthesizer Vの音源を集めている若い合成音声ファンにとっては、「支援次第でCeVIO AIの音源が増える!」と言われたほうが響くと思うのです。

 

また、正直中の人の推し方もさらに「内輪感」を加速させてしまっている気がします。しらゆきさんは確かに実績があってお芝居もコスプレもできて本当にマルチに活躍してきた素晴らしくて本当に面白そうな方なのですが(バー行ってみたいです)、最初にその情報量で来られてしまったので「これは中の方が好きな人向けなのかな…」と私は一度尻込みしてしまいました。

確かに、しらゆきさんのファン向けのリターンも最初から用意されていました。ですからそれは織り込み済みなのでしょう。でもその辺りから、

音声合成ソフトに声を与える」

というゴールから少し離れたような気がしていて、

総合して、結局、
「前のプロジェクトの続編が気になる人」

「しらゆきさんのファン」
にしか情報が届いておらず、

本命であろう
「新しい合成音声を期待している人」
に情報が届いていない印象を受けます。そして、そのせいで貴重な音源が立ち消えになりそうになっている。これは由々しき事態です。

おわりに


統計を取っていませんから断言なぞできないものの、こういう違和感を持っている合成音声ファンがいることもご理解いただけたら幸いです。
キツい言い方になってしまいますが、新規音源としてオープンにやるのか、内輪ネタとしてやるのか、はっきりして欲しいです。

それでも、私は全てのプロジェクトの成功を祈っています。成功してほしいからこそ、言いたいことがたくさんあって、たまらずこのエントリを書いてしまいました。気分を害された方もいらっしゃるかもしれません。本当にごめんなさい。

長くなりましたが、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

思うところはありますが、新しいライブラリが増えることは大いに歓迎したいと思うので、500円は支援しようと思います。

それでは。

 

2021/06/12追記:

この投稿に予想以上の反響をいただき、正直とても驚いています。公式にもリーチしたようです。「これを読んで公式がどう動くか?」なんて偉そうなことは書けないですが、今は少しほっとしたような、そして悲しいような、そんな気持ちでいます。

もう一つ。書いておきたいことがあります。私が記事内で結果的に「CULなんて知らないよ」というようなことを書いてしまい、気分を害された方がたくさんいらっしゃるかと思います。大変申し訳ございませんでした。

言い訳がましいですが、私が「合成音声は面白いぞ!」ということを知ったのは2013年にCeVIO Creative Studioの無料版が公開された時で、私は高校2年生でした。お金もなく、回線やパソコンのスペックも低く動画すら流せないような絶望的な状況の中、CeVIOの、それも体験版の「さとうささら」だけで何年もの間ひとりで楽しんできました。喋らせて一人芝居をさせてみたり、歌わせて父親の趣味のバンドのボーカルに突っ込んだり。それは期限付になる直前までそのままでした。VOCALOIDなどのソングライブラリに私がやたら疎いのも、この「空白期間」が影響していることは否めません。ささらしか知らない期間が長すぎました。

その後、大学に入ってまともなパソコンを買い、そして(今は体調不良で離職していますが)一応一度社会人になり、自分でも音源を買ったり使ったりすることができるようになってから、いわゆる「合成音声界隈」というファンダムを知りました。ただ、それがこの2年くらいの話です。その中で少しずつキャラクターや声を覚えてきたつもりではありましたが、知識が浅すぎました。想像以上に様々なもの、関係性を見落としていたようです。「CULを知らないのが当然」と受け取られるような表現をしてしまい、本当にすみませんでした。この一件で学び直し、まず「インタネ組」という概念を知りました。そしてCULの声の味わいも知りました。そして、この界隈の広さやつながりを改めて思い知らされました。ここはなんて美しく深い沼なのでしょう。

そしてそのうえで改めて思いました。やっぱり、ROSAにもここに生き残ってもらいたいと。

クラファンの残り日数は18日。渋い数字ではありますが、なんとか円満に終了を迎えることができるよう、公式の動きを見つつ、もし何かお金以外でできるものがあるなら、できる範囲でやってみようかなと考えています。

追記のくせにやたら長くなってしまってごめんなさい。

とりあえず、それでは。

 

20210613追記:"クラファンの決まり?"について(お詫び)

 

この投稿は半ばフィーリングで書いてしまったのもあり、不正確な部分が残ってしまっていました。それはリターンの額について指摘した段落の中のここです。

クラファンというのは「前までの支援者にとって不利になるリターンを途中から追加してはいけない」という決まりがあるので(少なくともCAMPFIREはそうでした)

これは前職でCAMPFIREのプロジェクトの立ち上げ、文章投稿、リターン設定に関わるという経験をしたために、その当時の記憶をそのまま使って書いてしまったものになります。実はそのプロジェクトでも途中でリターンを(ストレッチゴールではなくリターンとして、具体的には「リターン品への名入れオプション追加」というもの)追加しようとしたのですが、許可されなかったのです。その理由が、太字にした部分でした。

しかし、これはあくまでもCAMPFIREでの話、それも昨年のCAMPFIREの話です。今は違うかもしれませんし、そもそも、ROSAプロジェクトが行われているのはCAMPFIREではありません。GREEN FUNDING内の「SSSファンド」です。ですので、SSSファンドの決まりについて書く必要のある部分でした。軽率な判断で不正確な情報を発信してしまい大変失礼いたしました。

ただ、実際そのSSSファンドでリターン追加や変更が許されるのかどうかなどは、サイトを見る限りでは支援者には見えないようになっていて、訂正することができません。そのため、暫定措置として該当箇所に打消し線を引いておきます。

 

私個人の希望としては、リターンのバリエーションを増やして、もう少し応援のしやすいものになってほしいと思っています。確かに、今回ソフトとしてのリターンがライブラリのみ(=エディタなし)ということから、全体としてCeVIO AIのトークエディタをすでに持っている「玄人」向けのリターン設定だったことが窺えます。その意図は理解できないわけではありません。CeVIO AIのエディタはCS時代に比べ高価になったので、いちいちエディタ付きになってしまうとそこそこ大きな損をしてしまうからです。それでも、「新規音源」「新規キャラ」を出すならば、このROSAという子を知ってこの界隈に入ってきた新規層向けのリターン、それも、少し頑張れば手が届くような額のリターンを用意しても良いのではないかなと思います。グッズを減らした代わりにエディタを付けた30,000円コースなどが想像できますが、全ては運営次第です。

 

このROSAプロジェクトが、少しでもより良い方向に向きますように。

 

MOS Excel2016 Expertに合格した話

皆さんこんにちは、こんばんは。浜野実です。
事務業務の経験がなく書く資格もない無職にとって、MOSは貴重な存在です。
先日、Microsoft Office Specialist(MOS)のExcel2016Expertに合格したので、記念にこのエントリを書いています。
isaパソコンスクールに通っていますので、これから通おうとする方の参考にもなれば幸いです。

 

MOSとは?

MOS(Microsoft Office Specialist)とは、米Microsoft社が公式に認定している「Officeソフトをちゃんと使える人を認定する資格」です。日本では「オデッセイ コミュニケーションズ」という会社が取り仕切っています。
Officeのソフトのうち、Excel、Word、PowerPointAccessOutlookのそれぞれに試験(Specialist資格)があり、さらに、そのうちExcelとWord、そして2019年バージョンのAccessには上級にあたる「Expert資格」というのがある、という感じです。こう書いてもわかりにくいと思うのでオデッセイの公式の一覧表を見てください。なんとなくで大丈夫です。

mos.odyssey-com.co.jp

浜野はなぜ2016Expertを選んだ?

Specialistを一通り取れば、一応「Officeが使える人」にはなれます。しかし、多くの就労移行支援事業所では無料でSpecialist資格取得の支援をしているようです。つまり、私が目指している障害者雇用の事務職にはSpecialistを取ってもそれは当たり前に近いということ。一つ頭を抜けなければと、私はそう思いました。そのような背景があり、Expert資格を狙うことにしました。


しかし、ここで問題が発生します。皆さんはご存知だと思いますが、現在のOfficeのバージョンは2019、しかもすでにMicrosoft365という変化し続けるバージョンに変貌しようとしています。これのExpert資格を取るには、どこの本も教室も「絶対合格できる」とは言えないようなのです。一方私は今すぐExpert資格が欲しい状況にあります。それならばと、攻略法が確立されている、一つ前のバージョンである2016のExpertを狙うことにしました。

浜野が取った学習方法

これは簡単です。教室に通いました

オデッセイのホームページを漁っていたら見つけたisaパソコンスクールにしました。

www.isa-school.net


失業者がパソコン教室で技能を学ぶことに対しては、きちんと申請すれば、職業訓練を受けたと認められ、かかった費用の2割(上限10万円)が手当として返ってくる制度(職業訓練給付制度)があるのです。そして幸いなことに、Office2016をExpert基準で一通り学習できるうえにExcel-VBAも学べるコースが対象に入っていました。50万円ほどしましたが、契約。学習を開始しました。そしてその最初としてExcelを選びました。理由は一番使いこなしてみたいからでした。


isaは個別指導をウリにしていますが、実際には短いビデオクリップで先生の操作を見て、それから同じことを自分でもやって体に叩き込んでいきます。基本はこれです。先生はそのレッスンやテキストにある類題をきちんと解けているか確認、できていなかったら指導して、時により効率の良い操作方法をポイントで教えてくれます。個別指導と映像授業のハイブリッドなのです。ここに週1〜3で通いました。


そして肝心要、授業を受ける時のポイントは、映像での説明の中で少しでも引っかかる、あるいは覚えておきたいと思ったことがあったら、一度動画を止めて大きめの付箋に内容を書き入れ、対応するページに貼ります。そのあと先生に質問して、自分の勘違いを訂正します。これも同じ付箋に手で書きます。これが私の勉強法のミソです。


そんなスローペースで3ヶ月ほど通って、ようやく試験対策の段になりました。対策にはFOM出版の模擬問題システムとisaの独自演習問題の両方を使いました。システムにはFOMで慣れて、問題はisaで対策する、というような使い分けでした。

 

結果……

最初は条件付き書式すらまともにできなかった自分が、1ヶ月もするとCOUNTIFSやら発展型の関数も頭に入って簡単に思い出せるようになりました。そして2021年5月30日、普段の教室で受験、正答率70%が合否ラインのところ88%で合格することができました。模擬でも出なかった数字です。
このあともWordやPowerPointなど、クリアしないといけない試験が待ち受けています。この調子で続けて、Expert資格をコンプリートしたいです。

タオバオで買い物をしてみた②-2~4PL(官方直送)を使ってみた~

皆さんこんにちは、こんばんは。浜野実です。
今日からタオバオで大きなセールが始まったみたいですね。直前に普通に散財してしまった私は、悲しくも指をくわえて見ています。皆さんは楽しく買い物してください。

今日紹介するのは、最近タオバオに追加されたという「4PL(官方直送)」という配送プランです。

(前回の4PXレポートは以下に↓)

 

hamad-tentative.hatenablog.com

 

 

4PL(官方直送)って何?

最近、タオバオに4PLという国際配送サービスが増えました。既存の4PXと異なる点は3つあります。


まずは送料。基本的に50元で、相当な重さのない限り(※線引がわかりません。人柱に頼みます)は追加料金無しです。


もうひとつは転送手続きの操作がいらないこと。注文の際に送料を一度払ってしまえば、あとは家に商品が届くのを待つだけと簡単です。


もうひとつは、実は4PXは元々複数のショップから購入したものを「まとめて」発送してくれるサービスなのですが、4PLはあくまでも1つのショップからの購入品を運んでもらうプランになっています。ここが大きな違いです。


4PXが72元なのに対してこちらは基本50元なので、ひとつのショップで買い物したい時は4PLを利用したほうが安くなる可能性が高いです。

4PLって速い?

結論から言うと、速いです。
今回の注文からの流れはこうでした。

 

注文:2021年5月21日(夜)
ショップから国内倉庫へ発送開始:5月22日
国内倉庫到着、再出庫:5月24日(ここで4PL担当の業者へ受け渡し?)
出国諸手続き:5月26日
日本到着:5月27日
日本配送開始、到着:5月28日

 

1週間で届いています。関税がかからないよう1万円以内にしたのもあるでしょうが、とにかく4PXにはあった転送手続きがないので、全体としてスムーズに終わりました。

追跡通知もほぼ全てタオバオアプリ内で確認できました。4PXを使った時に見られる、中国国内を走るトラックのアニメーションを見ることができなかったのはちょっとばかり寂しかったですが、そんなのはまあどうでも良いのです。
4PLにしても、荷物は当然のことながら中国から飛行機で日本にやってきます。つまり、追跡番号も途中で中国(アプリから確認できる番号)から日本(佐川)のものへ変わります。日本についてからの動向が知りたい人はやっぱり「物流客服」から問い合わせをしてみてください。すぐ調べて佐川での追跡番号を教えてくれるほか、今荷物が何処にあるか、あと何日くらいで日本に来るかの目安など、頑張って質問をすればかなり色々答えてくれます。質問が終わったらお礼の言葉を書いて、いつものように評価をして終了です。

おわりに

4PLで買い物をしてみた先人の記録が少なかったため最初は4PXを使ってみましたが、4PLのほうが中国語のチャットも少なくて済むので、こちらのほうが初心者には優しいかもしれません。ただ、一部のショップは対応していないのでその時は4PXや転送サービスを使うことになるでしょう。また、例のごとく関税のボーダーが本当に16,666円なのかがまだわからないのでそこだけは注意です。


“宝”がたくさんあるタオバオで良きショピングができますように。それでは。

タオバオで買い物をしてみた②~ネットの叡智を借りて自力で買ってみた~

皆さんこんにちは、こんばんは。浜野実です。

今回は前回の続き、「自力でタオバオで買い物してみた」ことについてレポしたいと思います。文だらけで申し訳ないのですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

↓↓↓前回のpostはこちら↓↓↓

 

hamad-tentative.hatenablog.com

 

 

フィーリングとGoogle翻訳アプリを駆使してショップや物流会社と意思疎通を図り、日本へ転送してもらう(4PX、4PL。佐川が基本)

これは単純で、代行業者を挟むことなく自力で中国のショップから商品を買ってくる方法です。セラーはもちろん、中国国内の運送、そして国際運送までのすべての問い合わせがすべて中国語、それも基本的にLINEみたいなチャットで行います。しかもレスポンスがめちゃくちゃ速いです。それに自分の中国語の知識と翻訳アプリの力で立ち向かっていくのがこの買い方です。この買い方はスリリングです。それでもこの方法にチャレンジしてみたのには理由があります。速さと安さの両方があったからです。


まずタオバオにログインします。タオバオの画面はいつもにぎやかで、少しでも関係のありそうなものならなんでもおすすめ画面に出してきます。私はタオバオ新幹線が買い付け完了しないうちに、その画面を眺めるのが趣味になってしまいました。そして2021年5月15日、私は好みにどハマりのショップを見つけてしまったのです。「Mr Yi’s Steamland」という、スチームパンクがテーマのそこは、歯車をモチーフにした、シャツの両方の襟につけるピンズや、さりげなくスチパンっぽい要素を取り入れた洋服を取り揃えていました。今は品切れですが、ヴィレッジヴァンガードにも扱いがあったようです。そこでヴィレヴァンと値段を比べます。対象はピンズにしました。ヴィレヴァンは4,031円、タオバオでは68元、つまり1,170円。目を疑いましたが、偽物が出るとも思えないのと、公式のインスタグラムやweiboが存在していること、あと店の評価もかなり高かったことから同一のものと判定、他のものを合わせてこれを購入することにしました。

注:タオバオの店の信用度の見方は詳しく解説しているサイトがあるのでここら辺を参考にしてください。

tneko.com

4PXで運んでもらう時は送料込みで1万円に収まるようにしよう

結局雑貨のほとんどとジャンパースカートとシャツと…と買っていったら、安いと言っても1万円を少し出てしまいました。理解が浅かった私はそれに気付けずに、前からあるらしいタオバオ公式の国際転送サービスである「4PX」を選んでしまいました。タオバオでは国内配送料の10元(※店によります。無料のところもある)と4PXの基本送料である72元は注文時に支払い、そのあと海外発送用の倉庫に集められた段階で重量による追加分の料金を支払います(通知は特に来ないみたいなのでアプリで確認しましょう)。そうすると、4PXのサービスで荷物が運ばれ、日本では佐川急便が家まで配送してくれます。それはまあいいのです。しかし問題なのは、4PXは俗にいう「16,666円ルール」の対象外らしいのです。つまり、配送料含めて1万円を出たら関税がかかります。私は普通に1万以上買いました。アウトじゃん。

 

関税が発生する可能性が出たら同意すればよろし


アウトになった荷物は、別に運んでくれないわけではありません。ただ、「異常な荷物」として足止めされてしまいます。私の場合は携帯電話のSMSに「あんた宛の異常な荷物があるで!関税かかる可能性に同意してや?(超訳)」みたいなメッセージが飛んできました。おかしいところはたくさんあるけれど、地味に日本語で。5月18日のことでした。そのいかにも怪しいメッセージに付いているリンクを踏むと、4PXのカスタマーセンターのライブチャットにつながります。「どうせ関税の話だろうな」と考えた私は、Google翻訳アプリで、
「それは関税に関する問題ですか?」
とか、
「関税がかかることに同意します。」
とか、
「姓は浜野、名は実です。日本人です」
というようなテンプレ翻訳文を生成してから臨みました。これが大成功。向こうのチャットはとにかく速いので、テンプレがあると安心です。コピペして時間を稼げます。
結局問題はやっぱり関税云々の話だったので、上のようなことを中国語で投げつけてなんとか終わりました。その5日後、佐川で荷物が到着しました。5月23日のことでした。

 

追跡が途絶えてしまったらカスタマーセンターに問い合わせてみよう

追跡が途絶えてしまったり、中国から日本に向かう時に追跡番号が変わるのでそれを知りたいときなど、聞きたいことがあったら、アプリでは追跡画面の右上にある「物流客服」から問い合わせをしてみましょう。これもチャット形式です。「<追跡番号>はいつ日本に届きますか?」みたいなざっくりした質問でもすぐに回答してくれます。積極的に使っておきたいですね。返事をもらったら「ありがとうございます。助かりました(の中国語翻訳。伝わってるかはわかんないです)」とか言って退出ボタンを押し、やり取りの評価をします。今まで対応してくれた方々は皆丁寧な印象だったので私は一律で五つ星をあげています。評価までやってやりとりはおしまいになります。

 

荷物は無事到着。ショップにも到着の連絡をしたしレビューも書いたけどアレがない…

しかし、不思議なことが解決できていません。関税の件です。ウェブをさまよっていると「立て替えた業者からの払込書が箱に入っていた」などと聞きます。そういうものが、全く見つからなかったのです。運が良かったのか、それともこれからめちゃくちゃ酷いことになるのか、分かりません。今は一応様子を見ています。

 

おわりに

 

最後に、自力でのタオバオ・ショッピングを手助けしてくれた偉大なatwikiをご紹介しましょう。「#じゅりバオまとめ @ wikiです。

w.atwiki.jp


ここには4PXでの禁輸品などの情報も集まっているので、購入の前に確認しておくといいと思います。

ちなみに、私はほぼ同時に4PLでも注文してみました。その話は次回に。それでは。


2021/06/01 送料を支払うタイミングについて誤った記述をしていたので直しました。失礼いたしました。

タオバオで買い物をしてみた①~代行業者(タオバオ新幹線)に依頼してみた~

悪いこととは思いつつ、延長に延長を重ねる緊急事態宣言にもだんだんと馴染んでしまったこの悲しく辛い今日この頃。みなさんいかがお過ごしですか。私は求人を探しつつ、「できればテレワーク中心がいいなあ」とか思っています。でも、現実に出てくる仕事はオフィスの文房具の補充とか自社製品の運搬の仕事だったりします。それってテレワーク化したら消える仕事だよね?世知辛いです。

 

そこらへんの悲しく詳しい話は動きがあったらまた書くことにして、今回は全く別のお話を。

タオバオで買い物をしてみたことはありますか?

 

タオバオ(淘宝網)ってなに?


みなさんはタオバオ(淘宝網)というECサイトをご存知でしょうか。タオバオは中国のアリババが運営しているネット通販プラットフォームのひとつで、雰囲気は日本で言う楽天みたいなところです。タオバオというプラットフォームに、出品者(出店者)がお店を構えて、お客さんと取引するというスタイルで、これは同じくアリババが運営するAliexpress(アリエキスプレス、アリエク)とほぼ同じです。アリエクと違うのは、アリエクは海外からの客向けのデザインになっているのに対し、タオバオはあくまでも中国国内の顧客向けの作りをしています。そのため、画面は全て中国語です。日本語版もあるアリエクがあるのにどうしてタオバオの話をしようとしているのか。その理由は2つ。品揃えと安さです。
タオバオには、何処がソースかわかりませんが10億の商品が登録されていると言われています。タオバオという言葉には、「見つからない宝物はない、売れない宝物はない」という意味が込められているそうです(出典:ウィキペディア)。ブラウザやアプリで商品を見ていると、本当にその言葉の通りだなと思うほどにたくさんの商品が出てきます。見ているだけでも時間が吸われていきます。
さて、そんなタオバオですが、日本からの買い方はざっくりと3種類あります。

  1. 代行業者に欲しい商品のURLを渡して買い付けてもらう(業者によるけどEMSで届く)

  2. フィーリングとGoogle翻訳アプリを駆使してショップや物流会社と意思疎通を図り、日本へ転送してもらう(4PX、4PL。佐川が基本)

  3. 中国国内までは普通に輸送してもらい、転送だけ業者に依頼する

私は①と②をやってみたので、そのレポ的なメモを残しておきます。今回は①について。

 

代行業者に欲しい商品のURLを渡して買い付けてもらう


代行業者をどこにするかかなり迷ったのですが、結局宣伝をよく見る「タオバオ新幹線」さんにお願いしました。タオバオ新幹線にアカウントを作って、利用スタートです。以下のリンクよりアクセスできます。

taobaoshinkansen.com

注:タオバオ新幹線の手数料について

タオバオ新幹線の手数料について詳しくは、公式サイトを確認してください。

taobaoshinkansen.com


その上で、こちらにも転記しておこうと思います。(2021年6月2日時点)

タオバオ新幹線で代行してもらった時にかかる費用
(商品代金+中国国内の事務所までの送料+日本への送料)+代行手数料

これが前提です。

中国国内の送料」の計算は
江蘇省浙江省上海市からの配送は10元~/500g、
それ以外の地区からの配送は12元~/500g(梱包の重量を含む)。

日本への送料
個人輸入の場合
5kg以下の荷物=500gまで102元(半額キャンペーン価格)、以降500g毎に22元追加
5.1kg以上の荷物=500gまで90元(半額キャンペーン価格)、以降500g毎に20元追加

代行手数料
税込10,889円未満の商品を買い付けた場合…980円+税
税込10,889円以上の商品を買い付けた場合…商品代金の9%+税

為替手数料
1元につきプラス1円

です。細かくて意味がわかんないかもしれませんね。私は最初よくわからなかったです。

でも、もしわからなくても総計をきちんと確認してから決済できるので心配は要りません。まずは気にせず商品を探しましょう。

とりあえず、タオバオ新幹線さんに代行を頼むとこれくらいのお金が追加でかかりますよというお話です。安いととるか、高いととるか、それは人それぞれな気がします。

タオバオのアカウントは作っておいたほうがダントツに調べやすい


タオバオ新幹線では、タオバオ新幹線のサイト内検索バーがあって、そこからタオバオ内を直接検索することができます。ただ、「欲しい商品のショップがわかっていて、そのショップのページから商品を探したい」などややこしい調べ方をしようとすると少し使いにくいです。そのため、本来タオバオ新幹線だけ使うなら必要はありませんが、私はこの時点でタオバオのアカウントを取得しました。抵抗があるかもしれませんが、ニックネーム(漢字)と携帯電話の番号があればアカウントを作成できます。あとは簡単です。ブラウザに新しいタブを開いてタオバオ側でショップや商品を調べ、欲しい商品を見つけたらそのリンクをコピーしてタオバオ新幹線の検索バーに貼り付けます。すると、タオバオ新幹線のページ内でその商品のページが見られるようになります。そしてその中の選択項目(色やサイズなど)をクリックすることで、タオバオ新幹線に注文依頼ができるようになるのです。タオバオ新幹線では注文ボタンの注意書き(例えば、「予約商品」とか)を自動で翻訳してくれる機能はないので、少しでも「ん?」と思った表記があれば翻訳ソフトにかけることをおすすめします。

 

タオバオ新幹線は急かしたほうがいいかも(新幹線だけど…)


気合で商品を選んだら、それが本当に合っているか確認して、決済です。タオバオ新幹線では口座振込かPayPalが使えますが、PayPalを使うとシステム利用料がかかるので、少しでも節約したい人は振り込みにしたほうが良いかもしれません。私はPayPalを使いましたが、購入した額もあり少し渋い感じになりました。まあ少しなんですけれど。
支払いに成功したら、あとはタオバオ新幹線さんに委ねます。それが普通なのですが、実は私はそこで一度失敗しています。予約商品だったのですが、予約締め切りを過ぎてしまったのです。結果キャンセルになり、450円を失いました。そうならないようにする方法があります。タオバオ新幹線を急かすのです。
幸い、タオバオ新幹線は日本語対応をウリにしている業者さんです。そこに日本語で問い合わせを入れます。
本当ならタオバオ新幹線にログインしてからの問い合わせ画面に直に入力すれば済みそうな話ですが、時間がかかってしまうとエラーになり問い合わせ文が全て無になってしまうので、まずテキストエディタやメモ帳アプリなどで問い合わせの文章を作っておきます。日本語対応ではありますが、トラブル(特に、意味の取り違い)を防ぐために簡潔な文章で問い合わせをするのがおすすめです。そして、ここでやるのが「急かすこと」。「予約期限が近くて心配です。早めに注文してほしいです」「在庫が減ってきたので心配なのですが…」などの情報を伝えます。なんとなく気持ちも伝えると向こうも焦ってくれます。向こうも多数の案件を抱えているので仕方がないことではありますが、急かすべきものは急かさないと後回しにされてしまい、余裕であった在庫が切れてキャンセルからの450円徴収の悲劇が待っています。しかも、支払った額は全部元計算でタオバオ新幹線のアカウントの残高として預かられたままになります。もちろん返金申請すれば返金してもらえるようになっていますが、なんかこう、空しいですよね。
タオバオ新幹線にログインして、注文履歴から該当のものをクリック、そこから問い合わせ画面へ。そこに先程作った文章をコピペして送信。返信はかなり早かったです。かかっても1時間くらいだったでしょうか。概ねきちんとした日本語で返信が来ます。返信の内容を確認して、大丈夫だったらその旨を、ダメだったらどうダメなのか、どうして欲しいかを書いて返信します。このときも下書きがおすすめです。エラー画面見た時の絶望感はすごいです。
返信を送信し、また返事が来ます。それでOKであれば、あとは商品の買い付け、発送を待つのみです。買い付け状況の報告はメールで通知が来るので頻繁にサイトを見なくてもいいのですが、サイトにログインすると細かいステータスがわかるのでより安心かもしれませんね。私は特に意味なく毎日見てました。


うまくことが進めば、買い付け(注文)、簡易検品、そして日本へ発送という形になります。発送は基本的にEMSで、日本郵政の追跡サイトで追跡が可能です。「外国来郵便」という扱いになりますが、梱包形式は厳重梱包のオプションを付けなくても段ボール箱とぐるぐる巻きの黄色いガムテのコンボで来ます。最初驚きますがすぐ慣れます。
買い付けにかかる日数ですが、2021年5月2日(ゴールデンウィークで混んている時期ではありました…)に依頼して、それから5月6日に注文、5月14日に発送、5月20日に到着しました。新幹線と言う割には注文から発送までがかなりかかるのでやきもきした時期もありましたが、タオバオで遭遇する「セラーとの中国語でのチャットを用いたやり取り」を回避して楽しく買い物したい方にはおすすめの買い方です。

 

おわりに


ちなみに、当然ながらタオバオ購入の代行業者は「タオバオ新幹線」の他にも多数あり、個人輸入向けというとたとえば「チャイナマート」などが有名なようです。そちらはまだ利用したことがないのでわかりませんが、とりあえずタオバオ新幹線でタオバオデビューしてみた」というお話でした。これからタオバオにチャレンジする方の参考になれば幸いです。今晩0時からタオバオでセールをやるみたいなのでそれに間に合うといいのですが……皆様の健闘を祈ります。

 

 

20210602追記:タオバオ新幹線で注文したもの全てが届いたあと

今回タオバオ新幹線で購入したものひとつに、受注生産の商品がありました。別便でお願いしていたそれも5月31日に到着したので、タオバオ新幹線のマイページを開いて一応依頼した全ての商品の到着を知らせるとともにお礼を書いておきました。するとすぐ返信があって、利用のお礼と顧客アンケートのリンクが送られてきました。簡単なアンケートに回答して、今度こそおしまいです。

追記2:ぶっちゃけ感想は?

私としては、また機会があったら使うと思います。「機会」というのは、4PXではねられるような、例えば同人っぽいアニメ系のグッズとか、電池が入っているものを注文する時であろうと思います(電池などは検品時に外してくれるそうです)。ただ、さすがにタオバオで直に買うより割高になります。手数料よりも、日本への送料のほうがエグいサービスだったなという印象を持ちました。

日本からタオバオで買うには色々な買い方がありますが、タオバオ新幹線ではこんな感じでした。最後disり気味ですが、検品をしてほしかったり、予約商品をミスなく注文したい時の強い味方になってくれると思います。おすすめ度は10点満点の中では7です。満点ではありませんが、人に勧めても大丈夫だなと思っています。いろんなサービスを上手く使ってタオバオで遊びましょう。この記事が参考になれば幸いです。それでは。